ロフトワークの今を伝えるブログメディア

謎の組織「宇宙倶楽部」の実態にせまる!

プロローグ

都内某所。

われわれ取材班は、ある組織へのインタビューを予定していた。

宇宙に関する謎の活動を行っている人物がいるという、ある筋からの情報を得て、その中心人物へのインタビュー取り付けたのだ。

 

予定の時刻を大幅にすぎたころ、長身で独特の雰囲気を持った男性が姿をみせる。彼は、「宇宙倶楽部」のリーダーと名乗った。

 

「宇宙倶楽部」

 

これは、名前以外は一切を謎に包まれた組織について取材した、世界で唯一のレポートである。

 

はじめまして。今日はお時間をいただきありがとうございます。
時間もないので、単刀直入にお伺いします。宇宙倶楽部って何なんですか?
名前を聞いても、まったく何をしているのか見えないといいますか…意味不明なんですけど。

※写真はイメージです

※写真はイメージです

OK。まずはそこからお答えしよう。

「宇宙倶楽部」は、株式会社ロフトワーク内の組織横断体制で行っている、2017年4月からスタートしたプロジェクトなんだ。

 

テクノロジーの進化により、人の価値観や働き方などが大きく変わりつつある今、さまざまなスキルや価値観を持つチームをまとめるにはビジョンが必要だ。そのビジョンとなりうるもの1つが「宇宙」である、と僕らは考えている。

 

興味を抱く人が多く、宇宙はビジネスチャンスであると言われている現代でさえ、宇宙に実際にかかわる取り組みをするにはハードルがあると感じている。

そこをどうにかしたいんだ。

我々のもつクリエイティブパワーで、もっと宇宙についての魅力を引き出せないだろうか? と考えた。

 

そのビジョンに共感してくれたメンバーとともに、まずは自ら宇宙に関わる取り組みを小さく始めてみよう、と活動しているのが宇宙倶楽部だ。

 

クリエイティブパワーとか…ちょっと引きますね。
宇宙倶楽部ではいったい何をするつもりなんですか?

※写真はイメージです

僕達の仕事はつねに新しいもの生み出さなきゃいけない。
それは、言葉で言うほど簡単じゃない。
特に、現代のようなインターネットがもたらした多様な価値観がゆるされる状況ではね。

 

だから、思考の拡張が必要なんだ。
そのための宇宙だと思っている。

 

Webの技術や、デザインのことを考えるのは、もちろん大切だ。
ただ、それだけではだめなんだ。

 

特定の領域だけでは、創造と想像の限界がある。
もっと、その外側の世界を知ること。そうすることで思考を広げる。

宇宙という謎だらけのものについて考えることについて、無意味だという人も多いだろうが、何もわかっていないということは、何を考えてもいいということだ。

 

宇宙は、あらゆる空想や思想を受け止めてくれる深さがある。
思考のタガをはずしてくれる装置なんだ。

 

アインシュタインは、バイオリンを嗜み、
手塚治虫は、映画や演劇の観賞をかかさず、
横井軍平は、ダンスが得意だった。

 

古今東西クリエイティブな職能を持つ人物は、自身の専門領域にどっぷりではなく、他のことも好きだったり、得意だったりしている。個人的な考えだが、そうした活動こそ、彼らの輝かしい本業での成果につながっていると思うんだ。それが僕らにとっては、宇宙であるといっていい。

 

つまり、宇宙を媒介にして思考を飛ばしたい。
ぶっとんだ企画が生み出せるようにしたいということかな。

 

ぶっとんだ企画を生み出すための宇宙だと…。
かなり強引な気もしますが、そうした枠から外れた考えが必要だと感じるわけは? そんなもの無くても何かを生み出すことはできると思うのですが。

※写真はイメージです

僕が、ものづくりに思考のタガをはずす必要があると考える理由は、いくつかあるが、わかりやすいものだとテクノロジーの進化がある。

 

昨今のテクノロジーの進化はめざましいものがあるが、これには、プラスな面とマイナスな面があると感じている。


テクノロジーが進化することで、あらゆることが可能になり、生活も便利になった。バイオ、人工知能、ロボット、宇宙開発ももちろん例外ではない。これはプラスの側面。

 

便利になるということは、無駄がなくなり、合理的になるということでもある。それは一見良いことのようにみえるよね。

 

だけど、合理性が行きすぎると、言葉にしづらい感情を追い払ってしまう面もあると思うんだ。感情がすくなくなると人間らしさも損なわれていく気がする。これは明らかにマイナスだと思う。
SFのサイバーパンク的な世界に、みんな本当には住みたくはないだろう?

 

だからこそ、もっと感情的に物事を捉えることがこれから大事になってくるんだ。
合理性では判断できない、でもなんだか熱くなってしまうようなもの。
そういうものこそ、なんでもありな時代には大切なんだ。

 

そうした衝動は、わけのわからないものを生み出せるからね。
近い将来、合理的で美しいものであれば、ロボットでも作れてしまうようになるだろうから、尚更そう思うよ。

 

宇宙倶楽部を立ち上げたのも、本能的な好奇心からなんだ。
合理的でない情熱が向けられる対象が宇宙だったんだな。

 

なるほど…。
今さらですみません。ここまで聞いても、宇宙倶楽部が何なのかちょっとよくわからないんですが…具体的にはどんな活動をするんでしょうか?

※写真はイメージです

色々とやりたいことは考えているが、今ここで言える活動としてはひとつ。

 

6月に宇宙に関する仕事や取り組みをされているスペシャリストを招いて、トークイベントを実施する予定だ。

 

イベントの内容について、ここで詳細を述べるのは控えるが、かなりエキサイトするものになる予定だ。今からワクワクしているよ。

 

このイベントに来てもらえれば、もう少し僕らが何をやりたいか理解してもらえるかもしれないね。

 

なるほど、活動は意外と普通ですね。
では、必要ないんですが一応、最後に一言いただけますか。

※写真はイメージです

宇宙倶楽部の世界へようこそ。

宇宙に魅力を感じてくれてさえいれば、僕らはなにものも拒まない。
イベントでは、宇宙好きな同士に会えることをたのしみにしている。

渋谷区道玄坂で僕と握手だ!


…ありがとうございました。もう帰りますね。

 

以上が宇宙倶楽部リーダーとのやり取りの一部始終である。
今回の取材でわかったことは一つ。宇宙倶楽部は謎であるということ。

 

それはまるで「宇宙」について考えを巡らせているような、霞を掴むような体験であった。

 

いったい彼らは何を考えているのか? 
もしかしたら、何も考えていないのかもしれないという疑問はぬぐえなかったが、万が一あるかもしれない、彼らの活動の深淵にふれるには、どうやら、17日の会合に参加する必要がありそうだ。

 

 

【イベント概要】

「宇宙倶楽部」プレゼンツ !! 最先端の宇宙論から考える”クリエイティブ”

 

日時:2017年6月17日(土)15:00〜17:30
会場:FabCafe MTRL
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目22-7道玄坂ピア2F

登壇者:野村泰紀/坪井あや/野村康生/平川紀道/佐々木星児
定員:50人
参加費:無料

藤野 清太郎 藤野 清太郎

プランニング工程が好きな妄想系ディレクター。
宇宙倶楽部所属。宇宙倶楽部は、宇宙が好きな社員達が結成した、宇宙好きの宇宙好きによる宇宙好きのための社内プロジェクトです。

関連記事
No articles