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「七月大歌舞伎」を観た(または、これから歌舞伎を観たい人のために)

写真 2016-07-03 20 59 08

歌舞伎を観てきました。松竹歌舞伎座の、七月大歌舞伎。

造詣が深いわけでもなんでもありません。興味本位です(個人的には、芸能ってそれでいいと思っています)。

演目は『荒川の佐吉』と歌舞伎十八番の内『鎌髭』『景清』。あとで調べて知ったことには、成田屋(市川宗家)のお家芸として選ばれた18本の演目を総称して「歌舞伎十八番」と呼ぶのだそうです。そこから転じて得意なものごとを「十八番」か。なるほど。

憧れの桟敷席(バルコニーのような、テーブル付きのお座敷サイドシート)は20,000円。そこまで出す意気地のない私たちは3階A席(6,000円)で鑑賞します。友人が早々にチケットを押さえてくれたおかげで、2列目での鑑賞です。チケットは結構すぐに売り切れます。一番手頃なB席(3,000円)は発売から30分もしないうちに即完売。歌舞伎座なんて相当な席数があるはずなのに、すごい。

歌舞伎座は座席での飲食が可能で、売店の数と品揃えの充実ぶりは相当なもの。幕の内弁当の予約も開演前受付なので、次に行くならこのタイミングで行こうと思います。今回はおとなしく売店で冷やし抹茶を買って着席しました。

友人はイヤホンガイドを借りて鑑賞していましたが、「集中力が削がれる」とのこと。1,000円程度で借りることができますが、個人的には借りなくてもいいと思います。時代劇や昔話に多少なじみのある人なら、意識してセリフを聞いていればおおよその筋は理解できます。

『荒川の佐吉』は人情話です。腕の良い大工が任侠道に転じ成長していく話なのですが、男手ひとつで育て上げた盲目の養子との別れには思わず涙がこぼれます。男らしいぜ、佐吉。言葉も聞き取りやすく、物語に引き込まれる2時間でした。

幕間を挟んで、歌舞伎十八番の内『鎌髭』『景清』。これはまさにザ・歌舞伎といった演目でした。独特の発声やセリフ回しが聞き取りにくいところもありますが、入道といい景清といい、ビジュアルがいわゆる「歌舞伎」という感じ。隈取りも見事です。三味線や拍子木など鳴り物も入って、豪華絢爛な一幕でした。最終的には海老蔵丈の豪快な荒事の末、巨大な海老の張りぼてが華を添えて幕。「いい形」とはこのことだなあ、と惜しまぬ拍手を送りました。
 
夕方の16時半に始まって、21時頃に終演。結構な長丁場なので一幕だけ観るもよし(その場合は幕見席という当日券がお得です)、会場の雰囲気や売店も含めたっぷり楽しむもよし。一度は体験してもいいんじゃないかな、と思います。まだの方はぜひ。
 
個人的には、ずっと気になっていた「うるおいありえもん」を観られたので満足です。へらへらしていてずる賢くて、でも言っていることはその通りで、期待どおりのありえもんでよかったです。
吉澤 瑠美 吉澤 瑠美

千葉大学卒業後、ロフトワークに入社。モバイルサイト向けのコンテンツ制作を幅広く手掛ける。2009年からはマーケティングDiv.に合流、保守サポート窓口を担当しながら、ソーシャルメディア運用やloftwork.jpのコンテンツ制作に携わる。2016年よりコミュニケーションディレクターとしてクリエイティブDiv.に所属。
おいしいものをよりおいしそうに食べることには定評がある。>>プロフィール詳細

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